出口の無い部屋

要はマジカオス。 初めていらっしゃった方はカテゴリーの〈はじめに〉をお読みください。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

【サンダーソニア】No.2 

なんだかよく分からなくなってきた、サンダーソニア第二回。

男の子。
なぜか、名前よりも先にみずがめ座と決まっていたのは内緒。

そんなことしてるからいつまでも三流以下、底辺族なんだぞ、篠梓械徒!!


サンダーソニア No.2

顔は知っていた。
クラスが同じだったからな。
それに、向こうは〈天才〉と呼ばれる、有名人だ。
たとえクラスが違おうが、学校新聞やらで、学内の人間は知っているだろう。

容姿は普通の人間よりも造形的に完璧。
万人に受け入れられるような性格で、文武両道。何かやって失敗したことを見たことがない。(そんなに見てたわけでもないが)

生まれつきの容姿はともかく、それ以外が嘘くさいと思った。他人に向ける笑顔とか。
いつも、〈天才〉は大変だなぐらいにしか思わなかったが。


時間は〈天才〉に声をかけるより少し前に遡る。

テニスの朝練のために、普通のやつらより早く学校に来た。
「お! 矢賀(ヤガ)ちゃん、早いなー」
右手を挙げて挨拶してくるのは新聞部の甲野(コウノ)。
「お前こそ早いな」
「新聞掲示中ー。あ、早起きは三文の得ーってことで、はい、これ」
手渡されたのは学内新聞。受け取って一面が目に入った。
『天才 今回も』
赤い文字が踊っていた。
「どうよどうよ? すごくない? 虎橋さんてば。まーた優勝だよん」
「……そのネタばっかでよく飽きないな」
「ふっふっふー大衆は珍しいものに飛び付くのだよ、矢賀くん」
――珍しいもの。
他意はないだろうが、零された言葉がすべてを物語っていた。
「ま、大会ラッシュ時期になったら、虎橋さん、矢賀ちゃん一面で決まりかな!」
「俺はそういうの好きじゃねぇよ」
口には出さないが、多分、虎橋も。騒がれたくて有名になりたくて頑張ってる、優勝してるわけじゃないだろう。
あの、一刹那置いた笑顔は。
「ま、実際〈天才〉さんが失敗するとこ堕ちてくとこを見たいとかもあるんだろーねぇ」
「悪趣味だな」
眉をしかめて言うと、甲野は頷いた。
「うん、そうだね。悪趣味で、でも人間らしい」

大衆の祈りは、いつだって悪趣味だ。
そんなことはとうの昔に分かっていた。

なら、〈天才〉の祈りは?
――興味がわいたんだ。
彼女が教会に行くのを見て。
〈モノカキ@長〉 | トラックバック(-) | CM(0)
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。