出口の無い部屋

要はマジカオス。 初めていらっしゃった方はカテゴリーの〈はじめに〉をお読みください。

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【彼岸にたゆたう君へ向けて】 

薄暗いような、べったべたなような。
……うん、べったべただね。
やまなしいみなしおちなしです。

いつかにやった会話オンリーの形式です。
死者をおもう女の子と懐のそれなりに広い?男の話。
テスト前最後の小話になるですよ。テスト今回マジヤバいんだぜ(いつも言ってる)

「あ? どーした?」
「どーもないよ」
「そーかい」
「そーです」

彼岸にたゆたう君へ向けて

「あ゛ー終わった」
「ふふ、お疲れサマ」
「で、何だったんだ?」
「うん?」
「何か言いてぇんだろ?」
「……小さい頃かわいかったのがどうやってコレになるのかと」
「かわいいとか言うんじゃねぇ。ガキの頃の話だろ」
「あーごめんごめん。反省がてら散歩行ってくる」
「ちょ、待てお前、結局何だったんだ?」
「……さてな、忘れてしまったよ」
「あ、おい、待てよ!」

(昔のことは忘れることなんて出来ない。
 いつか笑って思い出せる日がくるのだろうか。
 私が貴方と過ごした日々を。おもいを。
 今の私は半端だ。狡い。狡猾だ、本当に。
 アレはこんな私を慕ってくれているのに。
 私は未だ貴方の影がありながらアレ、……いや、コレをおもうなど。)

「何?」
「チ、驚かせてやろーと思ったのによ」
「ふふ、私には効かないよ。分かるんだ、コレが来たことくらい。で、何?」
「この時節の海はまだ冷てぇぞ」
「え?」
「何だ、飛び込むつもりじゃねぇのか」
「そんな風に見えた?」
「おお。眉間にしわ寄せて深刻な顔して海見つめてな」
「……ごめん」
「どうした? 話せよ」
「コレは怒るよ」
「怒らねぇよ」
「でも嫌な気持ちになる」
「ならねぇ」
「何を言うのかわからないのに?」
「いーからとっとと言っちまえ」
「でも……」
「煮え切らねぇ奴だな、ぐだぐだ悩んでんじゃねぇ」
「……源之丞様のこと」
「あ?」
「もうすぐ源之丞様がこちらにいらっしゃるから」
「……」
「私は狡い」
「狡い?」
「源之丞様を忘れるなんて出来ない。でも、コレのことは好き。狡いじゃない」
「木花(コノハナ)……」
「ごめん……、ごめんなさ……」

「源之丞のこと忘れなきゃいけねぇのか?」

「え?」
「覚えてていいじゃねぇか。お前の中の源之丞が死んじまう」
「でもっ……コレはそれでいいの?」
「お前の“今”慕う野郎は?」
「……コレ。マサモト」
「俺はそれで十分なんだよ。前に誰のもんだったかなんざ関係ねぇ。今後俺のところにありゃいいのよ」
「……大雑把?」
「……てめぇ……」

「大雑把でいいよ。私には、ちょうどいい」


(彼岸にたゆたう君へ向けて
 私は貴方を忘れません。
 私の中にいる貴方を。
 そして、今を生きていきます。
 コレと。)
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